おはようございます。
「メイシーちゃんと本」に遊びにきてくださってありがとうございます。
このブログでは、本や映画、音楽などを素敵な言葉を取り上げて紹介しています。
今回は本の紹介をします!
今日は読んでいるとお腹が空いてきちゃうコミックエッセイです。
その名も『ハラヘリ読書』!
どこかなつかしいような気持になる宮田ナノさんのイラストと本の中に登場する「食」エピソードが紹介されている本作は、素敵という言葉がぴったりでした。
さっそくおすすめポイントをお話ししていきます!
是非、最後までおつきあいください!
ハラヘリ読書
著者名:宮田ナノ
発行日:2022年
出版社:KADOKAWA
あらすじ
森茉莉の書く“シュークリーム”、内田百閒の書く“おかうこ”、村上春樹の書く“オムレツ”、森見登美彦の書く“お酒”etc……古今東西の名作に登場する美味しそうな食べものを、食いしん坊の作者独自の目線で語るコミックエッセイ。遠い存在だった文豪や、物語の登場人物たちが、いつの間にか身近に感じられる名作レビューエッセイです。
おすすめポイント
心ときめく食事の数々
アイスクリーム、オムレツ、梅干し、お酒…本作で登場する「食」は身近で食べたことのあるものばかりなのですが…なぜだかとってもお洒落で憧れがつまってる!
例えば、村上春樹さんが紹介している食事↓
夏の昼下がりに、アイスティーを飲みながら、ぱりっと鮮やかなシーザーズ・サラダを食べるのは…
『ハラヘリ読書』P37
この文章を見た時に「なんて高貴な食事!」と驚いたけど、よくよく考えたら家にある食材でできる…(笑)。
村上春樹さんにかかれば、何気ない食事風景でもこんなにこころときめかせることができるなんて…魔法ですね!
ちなみに、作者の宮田ナノさんはこの村上春樹さんの文章を読んでこう書かれています。
食べものとそれを取り巻く景色や温度、空気感が読むうちに混ざり合って
まるごとぜんぶうっとり飲み干すような感覚になるのです
『ハラヘリ読書』P37
お洒落返し…!!
新しい本との出会い
作者の宮田ナノさんが様々な人の食にまつわるエピソードに時には圧倒され、時には共感して、時には勢いよくツッコミをいれたり…自身のエピソードも交えながら軽快に楽しく書かれているので、馴染みのない作家さんでも難なく読み進めることができることも本作の魅力です!
お恥ずかしながら内田百閒、水上勉など「名前は聞いたことがある…ような?」という方もいたのですが、今では内田百閒がなんだか可愛く見える不思議な事態に…(笑)
宮田ナノさんを通して文豪たちを見るとさらに魅力的に見えてくるような気がします。
紹介されている本を全部読みたくなる~!
特に森茉莉と石井好子のおちゃめさがツボだったので作中で紹介されている本がめちゃくちゃ気になりました
宮田ナノさんにすごく共感した一言↓
朝を大事にする人って一日を、ひいては人生を大事にしそう
『ハラヘリ読書』P93
おわりに…
読了後は食への意欲がムクムク湧きあがります!
作中に登場する作品を一つずつ読破していくのも楽しいかもしれません。
宮田ナノさんのコミックエッセイは穏やかで愉快で読むと心に余裕が生まれるような気がします。
「メイシーちゃんと本」で宮田ナノさんの『すてきな退屈日和』もご紹介しているので、そちらも是非のぞいてみてくださいね。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!