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韓国ベストセラーエッセイ『あやうく一生懸命生きるところだった』で穏やかな人生の冒険家になろう

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おはようございます!

「メイシーちゃんと本」に遊びにきてくださって、ありがとうございます。

このブログでは、本や映画、音楽などを素敵な言葉とともに紹介しています。

今回は、韓国でベストセラーとなり、日本でも人気を博したエッセイ『あやうく一生懸命生きるところだった』のご紹介です。

ついつい頑張りすぎてしまう人や将来への不安や焦りで途方に暮れている人に是非、読んでみてほしい本です。

クスッと笑える部分もありながら、読み終わった後には心が軽くなって穏やかな気持ちになりますよ。

どうぞ、最後までおつきあいください!

あやうく一生懸命生きるところだった


著者名:ハ・ワン

発行日:2020年

出版社:ダイヤモンド社

おすすめポイント

穏やかな冒険家を目指す

この本では、著者のハ・ワンさんが会社勤めとイラストレーターのダブルワークと忙しい日々をおくっていたある日、「こんなに一生懸命生きているのに、自分の人生はなんでこうも冴えないんだ」と、やりきれない気持ちが限界に達し、40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞めた後、今までの人生を振り返り、自分が頑張りすぎていたことに気づいてしまうことから始まります。

だけど、著者は「上手くいかないのに一生懸命生きるなんてバカバカしい!」、「とにかく手を抜いて生きていこう」とすべてを投げ出した訳ではありません。

自分の人生は一筋縄でいかないことを認め、人生で手放すものと手に入れたいものを考えることを大事にしようと決めるのです。

目の前のことを全て頑張るのではなく、ほどほどの頑張りでこなしていくものをあえてつくる。

なんだかホッとする考え方ですよね。

確かに人生に起こるすべてのことを頑張る必要って本当にない!

人生1回目の私たちにそれは荷が重すぎですし…。

だから、「自然」や「運命」にもっと人生の役割分担をさせてもいいかもしれません。

例えば、今あなたは仕事を頑張りたい時期で恋人探しは後回しにしたいとします。

仕事は全力で頑張って、恋人探しは成り行きに任せておく。

だけど、「自然」や「運命」に任せていても全然何も起こらない…と心配になってきたら、ちょっぴり行動を開始してみる。

そのくらいの方が心に余裕があって案外うまくいくかもしれません。

猛スピードで目的地へ向かう人生の冒険家ではなく、心に余裕を残した穏やかな人生の冒険家を目指したくなります。

私はのんきなやつでいい

生きていると予定外のことばかり起こります。

志望していた大学や会社に行けなかった、突然部署移動を命じられた、運命の人だと思っていた人から別れを告げられた…。

他人からの言葉や態度に傷ついたりすることだってありますよね。

そんな時、ズーンと落ち込みすぎてはいませんか?

私たちは何かが起こるとその出来事に心が支配されがちです。

だけど、何事も深刻に受け止めすぎないことが大事!

「人生って一筋縄ではいかないなぁ。はぁ、ナムナム…」で済ませちゃっていいんです。

ふとした瞬間に「私ってなんてのんきなやつなんだろう我ながら心配になるなぁ」と考えられるくらいになったら、最高に幸せだと思います。

以前は私も上司や友達の何気ない一言や行動が忘れられなくて、何日間も落ち込んだことがたくさんありました。

何日も落ち込んでいると悲しみが薄れるどころか日に日に強くなって、いつの間にか怒りに変わっていくんですよね…。

その相手がどうしても関わらないといけない人だったりすると、ストレスマックスに!!

過度に反応しても良いことなんて1つもないことをこの本で知って、のんきでいることにしました。

結果、本当に悩みが少なくなりましたし、視野が広がったような気がします。

だけど、やられっぱなしも嫌なので、ささやかなたくらみを持ったのんきものでいたいです(笑)。

素敵な言葉たち

時間は、何かをしてこそ意味があるわけではない。時には、何もしない時間にこそ大きな意味がある。(P103)

目的のない、優雅なムダ足を楽しもう。楽しみとはそんなときに訪れるのかもしれない。(P131)

目に見えることだけにしか気を配れない人間にはなりたくない。内面も素敵じゃなくちゃ。それでこそ本当にカッコいい大人なのだから。(P136)

試しもせずにあきらめると、あきらめたことは心の片隅にずっと残り続けるから。僕らには挑戦する権利がある。もしそれが叶わない恋だとしても。両思いになれなくても、その恋には十分意味があるから。(P185)

おわりに

今回ご紹介した『あやうく一生懸命生きるところだった』は『今日も言い訳しながら生きてます』という続編が発売されています。


私も気になりつつもまだ読んでいないので、近々購入しようと思います。

それにしても1作目、2作目ともにタイトルが最高ですよね…!

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

また、次の記事でお会いしましょう!