おはようございます!
「メイシーちゃんと本」に遊びにきてくださって、ありがとうございます。
このブログでは、本や映画、音楽などを素敵な言葉を取り上げて紹介しています。
今回は本の紹介をします!
みなさん「あしながおじさん」を読んだことはありますか?
もしかしたら、「むかしに読んだことがあったような…?」という方も多いかもしれません。
世界的な児童文学なので子どもの本として親しまれている印象があります。
私も小学生くらいの時に読んだ記憶があったのですが、話しはなんとなくしか覚えてませんでした。
それが20代後半の今、改めて読んでみるとまぁ、なんとも面白い!
物語の最後はどうなるのか、気になりすぎて一気読みしてしまいました!
小学生の頃に読む本は主人公が同年代がちょっと年上だったような気がするのですが、「あしながおじさん」の主人公、ジュディは大学生だったのも意外でした。
この上なく幸せなシンデレラストーリーを読んだことがある人もそうでない人も是非、手に取ってみてほしい1冊です。
あしながおじさん
著者名:ジーン・ウェブスター 訳/谷川俊太郎 絵/安野光雅
発行日:2018年
出版社:朝日出版社
あらすじ
「すてきなことがおこりました。あててみる?でもあたりっこない!」
100年以上にわたって世界中で読みつがれてきた名作が、詩人・谷川俊太郎氏の訳と安野光雅氏の絵によって新たな感動とともに誕生しました。
孤児院でけなげに暮らすジュディは、ある日顔の知らない裕福な紳士の目に止まり、奨学金をもらって大学進学を果たします。ジュディに課された条件は、かならず毎月おじさまへの手紙を書くこと――。
孤独だった少女が持ち前の明るさと想像力をもって、たくましく才能を開花させていく様子は、時代をとわず読む人のこころを掴んで離しません。
読んだことのある方も、読んだ気になっていた!という方も。ふてくされたり、調子に乗ったり、落ち込んだり、大喜びしたりと表情豊かなジュディの手紙を、ぜひ受け取ってみてください。
おすすめポイント
ユーモアあふれる手紙
本作は、奨学金をもらって大学に通うジュディが奨学金を出してくれているあしながおじさんに宛てた手紙で物語が進んでいきます。
このジュディの手紙こそ、人生を大きく変えた奇跡のスパイスになりました。
ありきたりな内容とは程遠い、ユーモア満載でどこまでもお茶目で素直。
読めば読むほどジュディのことが大好きになります。
ジュディが喜んでいれば読んでいるこちらも嬉しくなるし、悲しんでいればどうにかして慰めたくなる…魔法のような手紙の数々。
無理に取り繕わず、自然体で毎日楽しく過ごしているジュディの姿にとても元気をもらえること間違いなしです!
あしながおじさんの正体とは?
ジュディに奨学金を出してくれた、とんでもないお金持ちでのっぽな男性ということしか分からない、正体不明のあしながおじさん。
彼は年齢も不詳で手紙の返事も書かないので、人柄も謎に包まれています。
だけど、ジュディにお小遣いを送ってくれたり、贈り物をしたりとジュディを溺愛していることだけは伝わってきます…(笑)。
あしながおじさんは一体どんな人物なのか。
最後にはちゃんと分かるのでご心配なく!
安野光雅さんのイラスト
挿絵って魔法ですよね。
ページをめくってそこにあると、とんでもなく嬉しくなる!
本作では安野光雅さんの挿絵をたっぷりと楽しむことができます。
どこか懐かしく、優しい色遣いの絵がこの上なく素敵です。
愛らしく想像することが得意なジュディの世界が爆発している絵をじっくり楽しんでください!
素敵な言葉たち
ほんとにそうよ。世界はしあわせでいっぱい、目の前のしあわせをすすんで手にとる気にさえなれば、だれにでもゆきわたるだけたくさんあるんです。
ありがたいことに、わたしはだれからも、どんな神さまもうけつがなかった!自分ですきなように神さまをつくる自由があるんです。わたしの神さまは親切で、思いやりがあって、想像力がゆたかで、寛大で、なんでもよくわかってくれて――ユーモアセンスだってあるんです。
さいきん、わたしが発見した秘密聞きたい?けれど、うぬぼれてるなんて思わないって約束する?じゃ、いうわ。わたしはきれい。きれいなの、ほんとに。へやに三つも鏡がありながらそれがわからなかったら、わたしはよっぽどぬけてるんだわ。
大きなすばらしい喜びなんかじゃない、いちばんたいせつなのは。ささやかな喜びからうんとたくさん喜びをつくってしまうことこそたいせつ――幸福のほんとうの秘密をわたしは発見したのよ、おじさま、それは「現在」に生きること。過去をくよくよくやんだり、未来のとりこし苦労をしたりしないで、いまのこのしゅんかんからえられるかぎりの最高のものをつかむことです。
おわりに
読了後は、なんともいえない幸福感に包まれます…!
ジュディの明るさとたくましさ、純粋さと愛らしさに元気をもらえること間違いなしですよ…!
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
また、次の記事でお会いしましょう!