おはようございます!
「メイシーちゃんと本」に遊びにきてくださって、ありがとうございます。
このブログでは、本や映画、音楽などを素敵な言葉を取り上げて紹介しています。
今回は本の紹介をします!
毎日朝早く起きて1日中忙しく仕事をこなし、そんな日が続いてやっとくる休みの日。
疲れた自分をいやすために予定を入れず、ゆっくり起きてのんびり過ごし、前日に買っておいたとっておきのスイーツとドリンクを用意。そして、本を1冊。
そんな穏やかな気分になりたい時にぴったりなのが『麦本三歩の好きなもの 第一集』です。
おっちょこちょいだけど自分らしく頑張るとびきりキュートな女性が主人公で、読み進めるうちに自然と笑顔になります!
では、最後までおつきあいください!
麦本三歩の好きなもの 第一集
著者名:住野よる
発行日:2019年
出版社:幻冬舎
あらすじ
『君の膵臓をたべたい』の住野よる史上いちばんキュートな主人公、登場!「朝寝坊、チーズ蒸しパン、そして本。好きなものがたくさんあるから、毎日はきっと楽しい」図書館勤務の20代女子、麦本三歩のなにげなく愛おしい日々を描いた傑作日常小説。
おすすめポイント
小さな幸せに囲まれる生活
主人公の麦本三歩は図書館で勤務しながら、好きなものに囲まれて暮らす20代女子。
平和主義でありながら、おっちょこちょいで天然な性格から珍事件を起こすこともしばしば。
そんな自分を嘆きながらも、だいたいは心穏やかに幸せに暮らしています。
三歩流の幸せに過ごす秘訣は、ズバリ自分の好きなものに囲まれながら小さな幸せを大切にすること!
本作では三歩の好きなものがたくさん紹介されています。
例えば、家のお菓子ボックスを補充するために入るスーパー、寒い冬の朝にあたたかいお布団から出られるように前日から用意しておく大好物のチーズ蒸しパン、大好きなラジオ番組などなど…。
「スーパーのお菓子なんてそんな取り上げるほどのものでもない…」なんて考えるのはナンセンス。
少しでも心が満たされるなら、自分を幸せにしてくれるものとして好きなものリストに追加しなきゃ!
三歩の日常は好きなもので彩られ、読み進めていくうちにとっても幸せな気持ちに…。
本作を通して、自分の幸せや好きなものは何かな?と改めて考えるきっかけになるかもしれません。
新しいタイプの主人公
主人公の三歩はかなりのおっちょこちょいで、職場の同僚が驚くような失敗もたくさんします。
冒頭に簡単な三歩の説明があって、「ぼうっとしている、食べすぎ、おっちょこちょい、間抜け」と周囲の人から言われていて、その評価に納得していないとあるのですが…
三歩はそんな説明じゃ物足りないほどぶっ飛んでいる(笑)!
例えば、急ぎの仕事へ向かうために突然クラウチングスタートの体勢をとったことで偉い大学教授を転ばせてしまったり、頭の中で考えていたことをつい声に出してしまって、周りの人を驚かせてしまったり(笑)。
同じ職場だったらヒヤヒヤすることが多すぎて心臓に悪そうだけど(笑)、面白くて、楽しくて、頑張り屋な姿がすごく愛らしい!
それに、時々哲学的で自分の軸をしっかり持っているところが垣間見えるし、相手が傷つくことは絶対にしない。その大人なギャップにまたやられちゃいます。
三歩の人柄が1番分かるのは「麦本三歩は君が好き」という話かなと思います。
この章では、三歩の住んでいる町に仲の良い男友達が引っ越してくるところから始まります。
一緒に水族館へ行くことになるのですが、なんだか彼の様子がいつもと違う…?というストーリーです。
きっとみなさんも麦本三歩というニューヒロインに目が離せなくなりますよ!
素敵な言葉
無意味な日々も、意味ある瞬間もどっちも大切で、それが一番いいということなんだとのんきに思う。
どう変わってもいいよ。君がどれだけボロボロになっても、なんにもなくなっても、君が死んだとしても、君を好きなままの私が、少なくともいるから、安心して、生きてほしい
麦本三歩は夢を持っている。ありふれていて、それでいて大それた、決してくだらなくない夢。麦本三歩に生まれてよかった、生きている間に出来る限り多く思いたい。そして死ぬ間際に、幸せだったと感じたい。自分の一生が物語であったなら、めでたしめでたしでしめたい。
大したことは起こらない。謎もファンタジーもない。そういう毎日の中どう生きたってきっとそんなに変わりはしないんだろうと三歩は思っている。でも出来ればどうか自分も、嫌いなもののことじゃなく、好きなものの話をしていたいと三歩は願う。
おわりに
人生をゆるく、でも適当に生きるわけじゃない。
愛らしい三歩の生き方は私たちにも良い影響を与えてくれそうです。
まず手始めに、今日何か好きなものを1つ買って帰るのはどうでしょう?
私はチョコレートが大好きなので新作のチロルチョコを買おうかなぁ!!
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
また、次の記事でお会いしましょう!